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「八重の桜」美しいタイトルバックの裏話

先月末に、母校ムサビのデザインラウンジでおこなわれた公開講座に行ってきました。

d-lounge.jp

クリエイターでありムサビ教授の菱川勢一さんの講座。

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菱川さんはNHK功名が辻」「坂の上の雲」「八重の桜」のオープニングを手がけいらっしゃいます。大河ドラマは小学生の頃から欠かさず見ているので、この講座絶対行かなきゃ!と楽しみにしていました。

菱川さんが手がけられた3つのオープニングはとっても印象的。「八重の桜」に至っては、オープニングだけでこんなにも訴えてくる力強い映像ってあるのかと、衝撃を受けました。約1年、飽きるどころか毎週好きになっていくオープニングだったな。

 

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この言葉、震災後によく見かけました。菱川さんはこの言葉への答えを「八重の桜」で作ったそうです。それが「クリエイターズプロジェクト」。

オープニングの一部分を、月ごとに12名のクリエーターが自由に作るという構成。「八重の桜」自体が復興への一手となっていて、そこにクリエイターの力を反映させたとのこと。

今までの大河ドラマには無かった革新的な作り方。長く続く伝統的なドラマの慣例から外れた手法、クリエイターが増えることによる手間など、想像以上のリスクがあったと思います。

ただ、主人公・新島八重さんの慣例を覆していく生き様とも重なるようなチャレンジで、見ていて気持ちがよかったです。最終的にそれぞれのクリエイターさんたちが、会津や復興、ドラマを反映して作った映像は唯一無二の、美しいものになっていました。そして枝をモチーフにした文字とのバランスが絶妙。美しさ極まってます。

(にじみ出る私の容保公贔屓)

坂本龍一さんの曲がまた、最高なんだよなあ...! 

 

学生にもう一回戻って菱川先生に教わりたい!!!と思うような講座でした。

「八重の桜」、放送終了から2年近く経ってるけど、時々録画したの見返してはやはり傑作だなあと思うドラマ。特に前半は涙無しには見れません。うぅ...容保公...

 

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